日本消化器病学会北陸支部「女性医師の会」の委員長をしています富山大学の高原です。
北陸支部では、2016年11月に「より多くの女性医師が消化器病領域に積極的に参加し、能力を最大限に発揮し活躍できるように、支部女性会員の親睦と情報交換をはかる」ことを目的に、「女性医師の会」が設立されました。現在8名で運営されています。
医学部生の3分の1が女性となって久しいですが、女性消化器医師はまだまだ少なく、そのキャリア形成においては結婚、出産や育児などによる休職・復職などさまざまな課題と直面します。北陸支部は、女性会員の占める割合(9.5%)が全国平均(14.7%)と比較しても低く、40歳代以上になると著しく会員の減少がみられます。さらに女性評議員は現在わずか2名に過ぎず、その比率は全国最下位です。その根底には、家庭環境、職場環境などの個々の問題はもちろん、地域全体で解決すべき問題があるのかもしれません。
「女性医師の会」では、女性会員の意見を支部例会でとりあげていただけるよう女性会員、評議員の数を増やす働きかけをおこなうとともに、女性会員のキャリア形成を支援するための活動を行っていきたいと考えています。女性医師にとって働きやすい環境を作ることは、ひいては医師不足、過重労働の問題も含め、男女ともにキャリア形成にとって重要であると考えます。男女問わず支部会員の皆様のご意見・ご協力をいただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。